幼馴染みが好き
―友美―
「はぁ…」
最近ため息が増えた気がする。
紗希からの嫌がらせ、明日きっと激しくなるだろうな。
もう抵抗する気も起きない。
骨折してるから、さすがに酷な事はしてこないだろうけど、なんだか明日が目に見えて分かる気がするんだ。
悠樹には全部話しちゃったし、悠樹の事だから、『俺が助けてやる』って言って紗希たちを返り討ちにしちゃうだろうけど、そんなことしたら逆効果だよ…。
悠樹にまで迷惑かけちゃった。
明日は、悠樹のいないところにしてもらわなきゃ。
ストレスからかお腹は空かず、お風呂だけ入って布団に入った。
私は疲れを取るかのように、深い眠りについた。
明け方、私はふと目が覚め、時計を見ると5時を指している。
「まだこんな時間か…」
二度寝出来ない私は、ベランダに出てみることにした。
すると、家の前に誰がいる気配を感じた。
まだ薄暗いため、確信は無かったが念のため部屋へ戻ることにしたのだった。