幼馴染みが好き
えっ…。
私のせい??
「もう友美とは絶交だから!!」
そう言うと、紗希は教室を飛び出して行った。
「なにあれ…」
「あんなに仲良かったのにね…」
「でも、風早さんのせいなんでしょ??」
クラスのみんなが口々に言葉を発する。
遠くから聞こえてる気がした。
絶交。
この言葉がどういう意味で言われたのか分からない。
ただただ、ショックだった。
家に帰るも、何も手につかなくて、ぼーっとしていた。
―明日になれば、きっといつもの紗希に戻る―
そう信じていた。
でも、現実は違った。
「おはよう」
いつものように挨拶をして教室に入った。
いつもなら、いる人が返事をしてくれる。
しかし、誰も反応しなかった。
ちらっと、紗希を見た。
すると紗希は、くすりと小さな笑みを浮かべてこう言った。
「友美??楽しみましょ??」
…ゾクっ。
なんて顔してるの。
今までの紗希の顔と、180度違った。