幼馴染みが好き


「試合開始」

声と同時に、ジャンプボール。

試合が始まった。

紗希にボールがまわった。

「友美!!」

唯一フリーだった私にパスを出してきた。

と思ったら、勢いよく頭に当たった。

「いったぁ」

シーン…。

「風早!?大丈夫か??」

先生が聞いてくる。

「だ、大丈夫です」

全然平気。

大丈夫。

そう言い聞かせた。

「試合再開」

また紗希にボールがまわった。

綺麗にドリブルをして、進んでいく。

必死について行った。

すると誰かに足を引っかけられた。

ドン!!

「いっ…」

いたたたた。

「おいっ!!風早!?」

立たなきゃ。

すると、誰かに足をふまれた。

「うっ!!」

いっ…。

ふまれたこともあって、立つことすら出来ない。

「風早!?おまえまさか…。とりあえず、保健室行け!!」

「は、はい…」

でも立てないんじゃ、行きようがないよ…。



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