とらべりんぐトリオ
「わぁっ!?」
火事!?
早く消さなきゃ!
「みっみみ水!」
「そんなに慌てんな。魔法だって言ったろ。」
「魔法でつこうがマッチでつこうが火は火だよ!アケビも手伝って!」
なにをのんびり構えてんの、このすっとこどっこい!
「大丈夫よ。ほら。」
ふわり、と炎が舞い上がり、私の頬を撫でた。
「おわっ!?」
危なっ!
けど…
熱くない?
「あたしが魔法で出してるの。危険はないわ。」
サルビアがパチンっと指を鳴らすと、それを合図に炎は消えた。
「すごい!私もやってみていい!?」
「もちろん。ただし適性がないと使えないわ。何も起きなくてもがっかりしないでね。」
うぅ
あんまり期待しないでおこう。
山の中から、私は優雅な曲線で縁取られた小さなハープを選んだ。
これなら爪と肉球の手でも弾けそうだから。
「よし、いくよ。」
ポロン
竪琴が透明感のある涼やかな音色を奏でた。
火事!?
早く消さなきゃ!
「みっみみ水!」
「そんなに慌てんな。魔法だって言ったろ。」
「魔法でつこうがマッチでつこうが火は火だよ!アケビも手伝って!」
なにをのんびり構えてんの、このすっとこどっこい!
「大丈夫よ。ほら。」
ふわり、と炎が舞い上がり、私の頬を撫でた。
「おわっ!?」
危なっ!
けど…
熱くない?
「あたしが魔法で出してるの。危険はないわ。」
サルビアがパチンっと指を鳴らすと、それを合図に炎は消えた。
「すごい!私もやってみていい!?」
「もちろん。ただし適性がないと使えないわ。何も起きなくてもがっかりしないでね。」
うぅ
あんまり期待しないでおこう。
山の中から、私は優雅な曲線で縁取られた小さなハープを選んだ。
これなら爪と肉球の手でも弾けそうだから。
「よし、いくよ。」
ポロン
竪琴が透明感のある涼やかな音色を奏でた。