とらべりんぐトリオ
「私にできる?」

「覚悟があれば。」

私は突き出された剣の柄を握り締めた。

「いいのか?お前は女の子なんだ。汚れ役は俺に押し付けとけばいいんだぞ?」

「戦えないよりはマシ。」

アケビがニヤリと口の端を上げた。私もつられて笑う。

「決まりだな。」

「よろしく、師匠。」

よし、頑張ろう。

もう、逃げなくてもいいように。
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