ぁたしお姫様になりました。
第1章 夏の思い出
ミーンミンミンミ-…ミーンミーン...
「片野!」「はーい」
「石黒!」 「はい」
「田中!」 「うぃーす」
蝉少なくなったなぁ
「あ…気持ち良い。」
9月。もう秋だけどまだ少し
夏の蒸し暑さが残る余韻の中
包まれるような、でも、
切なくなるような優しい風が
カーテンを通り抜けて
茶色がかったぁたしの髪にかかる。