☆いちご塾【2】☆
短気な佐吉は業を煮やし、右吉の巻き藁を斬りつけた。

バサバサと藁が溢れた。

娘は、慌てて佐吉の手を止め、刀をしまうように言った。

仲の良い二人が自分のせいで喧嘩になったので、娘はどちらの村にも泊まらず、二里先の山寺へと去って行った。

その後ろ姿に二人は目を丸くした。

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