哀色の涙
#2
「つららっ!明日さ、花火行こ?」
その声の主は、私、杏乃 雪麗の友達の藍。
「良いよ。待ち合わせは、いつものとこに、7時かな?」
「うん!さっんせ~い♪」
なんだかこうしてると、不安になる。
ただ普通に過ごせる事が幸せで、
少しの事で、壊れてしまうんじゃないかって、考えてしまう。
藍が私の隣で笑ってくれる時間を私は大切にしたい。
この時間を壊したくない。
あの頃みたあな孤独は味わいたくない。