二重人格
「そろそろ戻るか」
美咲はおばさんのように腰を持ち上げて教室に行きたくないオーラを放った。
『あぁ、後もう少し!
頑張ろっ』
私達はまるで学校苦痛族だった。
だから仲良くなれるわけで、二人がいなかったら私は学校には行かないだろう。
「あぁ、めんどくせっ」
そう言いながらタケは扉を開けた瞬間…。
「あの、、、竹内先輩っ、話があります。」
小さく可愛い女の子が頬を赤らめながら立っている。
「あぁ」
タケは慣れたように交わした。
「タケ先輩また告白ですかー」
美咲はニヤニヤしながらタケと可愛い女の子の間を抜ける。
『じゃあねっ、タケっ』
そう小声で言ってその後を私も抜けた。
「あぁ」
こんな事は毎日のようにあった。
美咲は私をマドンナと呼び、タケをモテ男と呼んだ。
モテる…そんな事はいまいちわからなかった。
告白される事はあったけど、全て信じていなかったし。