二重人格
英語の授業なんか全く頭に入らず、、、ぼんやり考える。
これからどうしよう。とか。
知られたくない事バレたらやだなとか。
そんな時メールの画面が光っている事にふと気が付く。
んっ?
斜め前の美咲が携帯を指差して見てっのサインを私に送る。
あぁ…そういう事か。
机の下に携帯を隠しながら、美咲のメールを見る。
【さっきから薫ぼーっとしてるぞっ
大丈夫?
もしかして恋とか?!笑
放課後はいつもの水色カフェでいいよねっ?】
【恋なんて?!
まさかっ、そんなんじゃないよっ。
うんっ、いいよ(^^)/
後でいっぱい話そうね】
なぜメールしてきたかは謎だった。
ただ、美咲は私の事を一番に考えてくれた。
「じゃあ、薫答えて」
突然私の名前を呼んで答えを求めるヒロキを私は改めて最低な奴だと思った。
こいつはひとかけらも私達の関係を隠そうとはしない。
むしろフレンドリーに公表しようとしてる、、、いかれた奴だ。
なんて人なの。。
「きゃあ、先生!
生徒の下の名前を呼び捨てにするとかかっこいい!
私の名前も呼んでっ」
お調子者の女子達はそんな事を言ってヒロキをからかう。