二重人格



『えっ、タケ好きな人いるの?!』


私にとっては驚きだった。
タケは告白されっぱなしで、恋に興味がないかと思っていたから。


「まぁな」


『えっ、いつから?』


「いつから…わかんねー、高校からかな?」


『えー、はやく言ってよっ
私そういうの興味ないのかと思ってた
同じクラスの人?』


「はずいからこれ以上聞くな」


『えー、つまんないのっ』


口を尖らせながら机に顔をつけてリラックスする。
タケはちょっとだけ赤くなっている気がした。


「そんなお前はどうなんだよ?」


『私はいないよっ、恋愛とか興味ないし』


「そうか、」


『だけど、美咲曰わく付き合うなら今なんだって。

高3の夏にいないと青春できないとかで…』


「じゃあ、作るのか?」


『いや…私は無理やりじゃなくて、、、好きになった人と付き合いたいんだもんっ』


「だよなっ」


ニカッとした優しい爽やかな笑いで私の腕にツンッとさせた。


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