君に捧ぐ嘘
私は私が誰かわかりません」


「じ、事故のショックによる一時的な記憶喪失ですね・・・」と、医師は言った。


少年は「アスナ、本当に俺のことをおぼえてないのか?」と、険しい顔で言った。


「知らない・・・ごめんなさい」


彼は壁をくやしそうに壁を殴った。静まり変える病室。


「俺は一体どうしたらいいんだよ!?」


「気持ちは察しますがこれは一時的なもので・・・」


医者はいいにくそうに言った。
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