君に捧ぐ嘘
私とリクトは湖に来ていた。
その湖は三角形の形をしており、それほどの面積はなかった。病室からだと、もっと大きな湖だと思ったのに案外小さい。静かな湖畔には私とリクトしかいなかった。
水を両手で触れてみる。
「冷たい・・・」
「でも、気持ちいいだろ?」
「うん」
「魚もいるみたいだな」
リクトが指差す方向に、まだ小さな魚が群れをなしていた。
「俺のせいなんだ」
「え?」
リクトは私の顔を真正面から見た。私は戸惑いを隠せなかった。
その湖は三角形の形をしており、それほどの面積はなかった。病室からだと、もっと大きな湖だと思ったのに案外小さい。静かな湖畔には私とリクトしかいなかった。
水を両手で触れてみる。
「冷たい・・・」
「でも、気持ちいいだろ?」
「うん」
「魚もいるみたいだな」
リクトが指差す方向に、まだ小さな魚が群れをなしていた。
「俺のせいなんだ」
「え?」
リクトは私の顔を真正面から見た。私は戸惑いを隠せなかった。