あなたに好きと言いたくて
「綾ちゃん?どーしたの?
ぼーっとして。」
「...ん?いや、担任の話
聞いてなかった。」
「私もだよー。」
”はぁ...”と
紫乃ちゃんがため息をつく。
「旅行よ、旅行。」
「え?学校なのに
旅行できるの?」
今の学校の設備
すごいんだね...!
「違うから。なんというか、
高2の思い出作り的な?」
呆れながらも説明してくれる
紫乃ちゃん。
「思い出作りかー。」
「楽しそうだねえ。」
私と綾ちゃんが
同時につぶやく。
「いい思い出にしようね。」
私が笑っていうと2人は
笑って「「当たり前♪」」
といいながらも
ピースサインをみせた。
すると、綾ちゃんが
あ。と何か忘れてたように
まぬけな顔をした。