あなたに好きと言いたくて





「綾ちゃん?どーしたの?
ぼーっとして。」

「...ん?いや、担任の話
聞いてなかった。」

「私もだよー。」


”はぁ...”と

紫乃ちゃんがため息をつく。


「旅行よ、旅行。」

「え?学校なのに
旅行できるの?」


今の学校の設備

すごいんだね...!


「違うから。なんというか、
高2の思い出作り的な?」


呆れながらも説明してくれる

紫乃ちゃん。


「思い出作りかー。」

「楽しそうだねえ。」


私と綾ちゃんが

同時につぶやく。


「いい思い出にしようね。」


私が笑っていうと2人は

笑って「「当たり前♪」」

といいながらも

ピースサインをみせた。


すると、綾ちゃんが

あ。と何か忘れてたように

まぬけな顔をした。













< 17 / 71 >

この作品をシェア

pagetop