手の平から



「わかってる。」




私も冷静になればあんな話受け流せたはず。




「じゃあ。」



相沢は私の道とは反対を指差した。
そして少し歩きまた振り返ってそして左手を挙げた。


「今回だけだから。」


「えっ?」


「手っ!!今度からレンタル料もらうから‼」



一瞬戸惑ったけど私は思わず笑って頷いた。



「もうお世話にならないから!!」





それを聞いて相沢も嬉しそうに笑った。
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