手の平から



「私……井上君に告白するね。」




部室で香奈が私にそう告げた。
香奈の目を見たらその決心が揺るぎ無いものだとわかった。



「それで、私の心の整理がついたから遥にも知ってほしかった。」




私は頷いた。



1番の友達。
でも私が香奈にこの先できることはない。
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