手の平から



次の日の放課後に香奈は部室に井上を呼び出して告白をした。

私は食堂で香奈の報告待ちをしていた。
でも何か落ち着かなくて事情を話して相沢に食堂で一緒にいてもらった。




「そんなにつねって痛くないの?」



相沢は私の左手を指差した。
私は無意識のうちに不安で左手をつねっていた。




「……こうしてないと不安だから……」
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