手の平から
第三章
告白
明日から春休みで今日は大学一回生最後の登校日。
香奈と井上はバイトで帰った。
相沢と私は空き教室で電車待ちをしていた。
「夏休みあけだっけ。香奈が井上に告白したの。」
相沢と私は思い出話に花を咲かせていた。
「そんな前?食堂で俺も一緒に待たされてたなぁ。」
「そういえば井上のバイト先に皆で押しかけたのとか…」
「香奈ちゃんの誕生日前かな?俺ら井上と香奈ちゃんの邪魔しかしてないな。」
「確かに。まあ私達いててもあの二人はいちゃいちゃしてるから。」
「ちょっとは遠慮してほしいよな。」
「うん。」
楽しい思い出。
相沢とは友達としてだけどたくさん思い出ができた。