恋が落ちる頃。



 蛍は隣でずっとやだやだ言ってる中
 5階の1年生の階にやっと着いた。


 「桜ぁ…」

 「だから蛍はすぐ友達出来るし、
  あたしだって会いに行くし
  隣のクラスなんだから。ね?」


 蛍はそれでもふてくされてる。


 「うん…わかったあ…」


 そう言うとあたしの腕から離れた。


 「絶対だよ?」

 「うん!」


 いやいや納得し手を振ろうとすると


 「あ、一緒に帰ろうね?」

 「はいはい(笑)またね!」


 本当に寂しがりだなぁ…

 あたしはD組の教室に入った。



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