【BL】保健室のベッドで
【只今、外出中】
保
僕は生徒会長。
いつだって真面目でいたけど、
それが当たり前だって思ってたけど、
最近、おかしいんだ。
白い白衣が印象的なアノヒトに会ってから…
チェックの灰色をしたズボンのポケットの中で、携帯が震える。
一定のリズムで腿を刺激するバイブ。
相手が誰だかはもう分かってる。
「もしもし…」
『高木くん、今から来れる?』
「…あ、はい」
『じゃー…いつものとこで待ってるね』
「はい、失礼します」
電話を切った後でも耳に残るあの人の、艶やかで綺麗な声色。
ドキドキと苦しくなる胸を押さえながら通いなれたルートを歩く。
< 1 / 13 >