【BL】保健室のベッドで
ト
「先生って本当、仕事してないですよね」
「はい?」
ことが終わったのは、あれから一時間後。
僕はシワが付いたYシャツのボタンを留めながら先生に言う。
「ドアに外出中、なんて。いるのにも関わらず…」
僕はこんな大人にはなりたくない。
楽して稼ごうなんて、まったく。
ネクタイをキュッと上まで締めれば、キッと先生を厳しい目で見つめる。
「高木くん、なんかいきなり言うようになったな、お前」
「だって、そうですよね? 僕、なんか間違ってますか?」
「……間違ってるよ」
艶やかな唇がいやらしく弧を描く。
何故か自信ありげの先生は僕をまるで見下すかのように、言った。
「だって、俺。外(そと)出し、してただろ?」