【BL】保健室のベッドで
……馬鹿らしくなってきた。
先生のアホ面を見ていたら、もうどうでも良くなってきてしまったのだ。
もういいや。先生が好き、それでいい。
順番を間違えたからだろうか…
付き合いたいとかそんな願望はないし。
この関係がなくても、きっと僕は先生を好きになっていたと思う。
この際、気持ちを言ってしまおうか。
きっと先生にアンナコトやコンナコトされるより恥ずかしくは無いはずだ。
「…先生」
「なんだよ? ほんと高木、今日変だぞ?」
「先生、ちゃんと聞いてください」
「お、嗚呼。ちゃんと聞くよ」
先生の瞳に、今の僕はどう映っているのだろう。
そんなこと今更、どうでもいいか。
でも目をあわすのは少し照れくさくて、目線を少し下げる。
大きく出っ張った喉仏を見つめながら、僕は単刀直入に言うことに決めた。
説明なんかしたくないし。