愛してるんだよ。
『今のは読まないで下さいよ』



口元に手を当てて外を見た。



「悪い悪い」




と笑いが止まっていない先生。



『一葉、俺の事どう思ってるんですかね?』



「…さぁ?(色んな所が秀でてる分、佐久間に対してだけ鈍感なのか?)」



不思議な奴らだ…



と思いながら、冷めたお茶を淹れ直した。



「文化祭にもちゃんと協力してるんだろ?」



『まぁ、そうですね。一葉が少し学校に慣れてきたので、人とうまく関わっていけるようにリハビリしようと思いまして』



本当は、俺以外必要として欲しくないけれど…




それは一葉の為にならない。
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