愛してるんだよ。
声がした気がして、後ろを振り向くと、口に手を当てて私を直視しようとしないカズがいた。



隣には莉紅ちゃんがいて



『お姉ちゃん…とっても、凄い綺麗…』



とニッコリ笑った。



「ありがとう」



と私も笑い返した、



ゴッホ!!ゴホ…と真っ赤になってむせているカズ



「ちょっと、大丈夫?」



と覗き込むと、顔を隠されてしまった。



なんだ?意味が分からない。



あっ、今のカズ…浴衣着た時の雰囲気と似てる気がする。



また、馬子にも衣装なんて言われるのかな?



なんて思いながらカズを見ていた。


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