愛してるんだよ。

「そうですか」



何の用だろう？



『佐久間、最近…元気になりました。保健室に来る回数も減って、笑う事は少ないですが、教室では怒ったり、怒ったり…怒ったり？あれ？まぁ、元気なんです。だから安心して下さい。』



と笑う女。



一葉が怒る姿なんて想像がつかない。



いつもニコニコして、一花の後をついて回っていた。



そんな古い記憶しか俺の頭には残っていない。



いかに自分が、一葉をよく見ていなかったかが分かる…親父と呼んでくれた…



それは本当に幸せな事だと思った。



そう呼んで貰える資格すらないかもしれないのに