愛してるんだよ。
『…一葉、ちょっと買い物行くの手伝って』



自室から出てきたカズは、しっかり防寒していた


「ちょっと待って」



そう言って部屋へ行った






『一葉と何話してたんだ?』




『いや、ちょっとした世間話だよ』



『ふーん』



『矢倉』



『んだよ。』



『敬語やめたのか?』




『!!………うるせぇよ』



『その方がいいな。』



と笑う浅海。




そんな会話が繰り広げられているとは知らず、コートを探している一葉。



クリスマスは、夜が本番。



そんな音がテレビから漏れていた。
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