愛してるんだよ。
「どこ行くの?」



『クリスマス…プレゼント渡してないだろ?』



外に出て、マフラーに顔をうずめながら、人一倍寒そうに歩くカズ



「いらないよ?」



『そんなわけいかねーよ、これ貰ったし。』



と耳を指さす



「いいのに…」



私は、カズと過ごせるなら…



そんな言葉を飲み込んで街をブラブラ歩いた。



『なぁ、お前本当に正月帰るの?』



「何よ、いきなり…」



本当は、少し迷っていた。



親父にあぁ言った手前、行かないわけにはいかないけれど…



凄く怖い…
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