愛してるんだよ。
『あのさ、俺の前以外で笑うなよ?』



「………は?」



『………いや、いい。忘れてくれ。』



やっぱり…



「そんなに変?」



『…は?』



「笑った顔!!そんなに変?カズの前以外じゃなきゃ、他の人はドン引きする程変なの?」



カズの肩を掴んで、ガクガクと揺らす



『…フッ、そうだよ。だから笑うなよ?俺は、全然なんともないから、俺の前ではガハガハ笑ってろよ。』



「ガハガハなんて笑わないわよ!!」



急ぎ足で少し離れて振り向くと、



“バーカ”



と口パクで言って笑うカズが見えた

< 229 / 370 >

この作品をシェア

pagetop