愛してるんだよ。
『っ…、や…矢倉!!』



入学式は終わり、いつの間にか教室に移動していた。



昔を思い出してボケーッとしていて、気付くと自分の自己紹介の番が回ってきていた。



「矢倉一刃です。よろしく、佐久間一葉と幼なじみです。一葉を呼び捨てにはしない方がいいです。怪我したくないなら、名字呼んでください。」



ニコリと作り笑いをすると、シーンとなった教室が少しずつざわついた。



でも、周りなんてどうでもよくて



早く、一葉を迎えに行きたいなぁ


なんて、呑気な事を考えていた。


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