愛してるんだよ。
自分の事ばかり考えて逃げて…




でも…こんな私を、カズは支えてくれた



居場所を作ってくれた。




もう充分だ




母さんに謝る事が出来たら、私から解放しよう




この生活も終わりにしよう




好きな気持ちも…



無くす事は出来ないけれど、胸にしまおう。





スゥ……




寝息?




スゥ…



私の寝息じゃない…



夢?



え?



パッと目を開けると、私は膝枕されている形で目の前にカズの顔があった。



声も出ずに、しばらくカズを見ていた。



まだ、夢なんだろうか?



こんな夢なら、ずっと見ていたっていい。



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