愛してるんだよ。
『幸せ…』



「まだ酔ってんのか?」



目を瞑ったまま、カズが言葉を発した。



『起き!!…ってか、夢じゃない!?なんで膝枕!?』



「お前、酔っ払ったんだよ。」




『酔った…うわっ…最悪…』



自分が酔ったらどうなるか、まったく覚えていないけれど、カズに付きっきりになってしまう事は知っている。



「良かった…」



『良かった?そんな安心してしまう程…ひどかった?』



恐る恐る聞くと



「いや、その…大丈夫」



『?』



膝枕されてる事を、やっとはっきり認識して飛び起きたら、やたらクラクラした。


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