愛してるんだよ。
「大丈夫か?」



と心配そうにソファから私を見上げるカズ



『ん…あのさ』



カズの横で大男が気持ちよさそうに寝息を立てている



奏は猫のように丸くなって向かい側のソファで眠っていた。



夜、私は何をしたのだろう?




聞くのも怖くて、ゆっくり部屋を見渡して視線をカズに戻した。




「夢、見てたのか?」



『え?うん…』



「そうか。」



それ以上は聞かないで、グーッと背伸びをしている。



『…一晩中、膝枕してくれてたの?』



「一晩中、かな?途中で寝たし、別にきつくないぞ?」



ゴメン…



多分、私がそう言うと思ったんだろう



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