愛してるんだよ。
いつも、気を使わせている自分はイヤになる



カズがこうなってしまったのは、私のせいだ



早く…



早く解放しなきゃ



私という柵から。



「一葉?」




黙っている私を不思議そうに、見つめるカズ




『あのっ…』



言わなきゃ



言わなくちゃ



でも、言ってしまえばカズとの生活のカウントダウンが始まってしまう…



何度も、何度も、夢の中でも決めたのに…



どうにかして、カズをつなぎ止めたいと思う自分はズルイ。



離れたくない…



ズルイと分かっていても、離れたくないよ…



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