愛してるんだよ。
神社に着くと、人の多さに圧倒された。



『うわぁ…みんな神頼み好きね』



「そーだな…サミッ!!」



『これだけ人いたら寒さなんて吹っ飛ぶわよ』



熱気で暑苦しくも見えた。



「吹っ飛ぶかよ。さみーよ」




『なら、早く神頼みして帰ろう』



そう促して歩き出すと、見たような人…



って、奏?と…大男…ほら、名前なんだっけ?




「あ、浅海だ。」



『そう、浅海』



「?あぁ…おおかた名前思い出せなかったんだろ。杉原の隣の大男誰だっけ?なんて思ってたんだろ?」



ビンゴです…



話なんて聞いてないふりをして、わざとらしく余所を向いた。



< 266 / 370 >

この作品をシェア

pagetop