愛してるんだよ。
後ろを向いていたとはいえ…



俺が、真後ろの人の気配を感じとれなかったなんて、今までになかったから。



「最高のシチュエーションじゃない?二人きりの保健室、好きな人はスヤスヤ眠ってるんだぞ?」



俺が少しも手を出さないのを、本当に不思議で堪らないという顔で疑問を投げかけてくる保健医。




てか…俺、一葉の事好きなんてこいつに言ってないぞ?



誰にも、言った事なんてない。



一緒に居たから彼氏と思ったのか?



「無視か?」



『いえ、面白い先生だと思って。』



本当に、変な保健医だ。
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