愛してるんだよ。
「私からすれば、お前の方が面白い奴だがな。嫌いじゃないぞ、その作り笑い。」



『ありがとうございます。でも、あなたに好かれても嬉しくありませんね。』


と笑って見せた。



「アハハッ!!どす黒い笑い方するんだな、それが地だろう?相当屈折した性格みたいだな」



『えぇ、これでも素直が売りなんですけどね。』



「本当に、掴みどころがないな。まぁいいや、佐久間~お迎えだぁ~」



ピクリとも動かない一葉。



保健医の声だけが保健室に響いた。



担いで帰るか。
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