愛してるんだよ。
「死んでるみたいだな」



『いつもの事です。でも死んでるなんて失礼ですよ。』



確かに。と頷いている保健医の横を通り、一葉を背負った。



「オイオイ、担いで帰る気?」



『大丈夫ですよ。悪魔はそこらへんの中学生より軽いんです。』



「ちっこいし、ほっそいもんな。ってそういう問題じゃないだろ?恥ずかしくないのか?」



何を言っているか、一瞬分からなかった。



恥ずかしい?



一葉を背負って帰る事が?



ちょっと、笑える。



この事が他の人は恥ずかしいと感じるなら、自分は大分ズレているのだろうと思ったから。



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