愛してるんだよ。
なんてワガママだろう



冷蔵庫に縋るように恥ずかしい位、泣いた



会いたい…



「うぅ…」



ハッ!!



と携帯の存在を思い出した



電話をかけようとして、指が通話ボタンの上で止まる



出てくれなかったら?



そんな臆病風に吹かれてしまう



迷っている場合じゃないのに…



勇気を振り絞って押したボタン



プルルル…



“はいはーい”



え?



“佐久間だろー?”



え?え?



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