愛してるんだよ。
グイッと髪を引っ張られて、カズの腕の中にいた。



「何すんのよ!!変態!!」



『安心しろよ。こんな幼児体型に欲情しないから。』



ズキっと痛んだ気がした。


でも、そんな気持ち持っちゃいけない。



私の気持ち、そんなものなくなればいいのに…



『あったけー』



「ちょっとだけだからね、お腹も空いたし」



大丈夫、このドキドキだって気のせい…



『本当に、ちっさいな…スッポリ収まる。』



「今更…もう伸びないわよ」



『希望は捨てるなよ。』



「希望なんていらない。」


そんなもの欲しくない。
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