愛してるんだよ。
カズ以外の人とこんなに沢山話すのは、相楽先生以来で…



友達と呼べる存在が出きるなんて考えもしなかった。



イラナイとすら思っていたのに…



このクラスの連中は、はじめから私の側を離れなくて



放してくれなくて、今みたいに…奏みたいに私を追って来るんだ。



でも、その優しさに触れてはいけない気がしてずっと避けていた。




『サク、ちゃん?怒った?』



と恐る恐る私を覗き込む奏



「呆れてただけよ」



と言うと



『そっかぁ』



と満面の笑みを私に向けた。
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