愛してるんだよ。
「呆れてたって言ったのに笑うなよ」



『だって、サクちゃんがとっても優しい顔してたの。』



と恥ずかし気もなくそう言う奏に赤面してしまった。




キーンコーンカーンコーン…



『「あ!!」』



始業を告げるチャイムが鳴り響いた。



「もう!!奏のせいで遅れちゃう!!」



『え!!サクちゃん!!今、奏って言ってくれた!?』



自分でも無意識に名前を呼んでいて、ビックリした。



「聞き間違いよ」



と走り出すと



『やったー』



と言いながら奏も走り出した。
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