愛してるんだよ。
「サツキ…さん、力持ちなんですね」



呼吸が落ち着いて、天井を見ながらそう呟いた。



『佐久間が軽すぎだ。飯食ってんのか?』



と笑うサツキさん。



「話、途中でしたよね」



『無理するな、聞きたいわけじゃない。言えるようになったらまた、言いにこいよ。』



と優しい声で私を包んでくれた。



安心したら、もうひとつの悩みを思い出した。



あぁ、どうしよう…カズの誕生日。



「んー…」



『どうした?』



「いや、あの…はぁ。」



あんな事言ったけれど、私の気持ちは…まだ捨てれてない。


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