総長が求めた光 ~Ⅰ序章~【完】
ミズキ様ご乱心
目が覚めたときおなかと背中に違和感を感じた。
もぞもぞと動いてみると、
「・・・・・。な、なんでいんの!?」
ヒサがあたしを抱きしめたまま寝てた。
なんてことだ。
なんであたしこいつの抱き枕みたいになってんの。
「っ起きてヒサ!!」
ヒサの耳を引っ張りながら、叫ぶ。
「ん~。」
どうやら起きる気配はない。
時計を見ると時刻は9時。
あれからけっこう寝たんだな。
久しぶりに睡眠薬も飲まずに寝れた。
「ねぇ、ヒサ。ほんとに起きて?」