総長が求めた光 ~Ⅰ序章~【完】
ドアは内側に開く仕組みだったから開いた瞬間に・・・・。
「ックク・・・・」
思わず笑うと、一緒にいたルイが
「?」
不思議そうな顔であたしを見ていた。
―――バンっ―――
「っレナ!!!」
急にドアが開いたかと思うと息を切らしたユウコが立っていた。
「お前かっ・・・・。めっちゃびっくりしたんだぞ!!」
その大きな瞳にはうっすら涙が・・・。
そんなに恐かったのか。
ならなんで置いてるんだよ。
「涙浮かべるほど?」
「ちっ、ちげぇ!!これは汗がたまってるんだし!よ、よく言うだろ!目は汗の溜り場だって!!」
言わねぇよ。聞いたこともねぇよ。