総長が求めた光 ~Ⅰ序章~【完】
カラがうーんと唸っている間にミズキが小さくつぶやいた。
「ほ、本当!!?」
あたしがミズキに迫ると、
「お、おぅ・・・」
ミズキが頬を赤らめながら言った。
「あらあら。どうしちゃったの、ミズキさん。」
カラがからかい口調でミズキに肩を回す。
「あなた、女嫌いじゃありませんでしたこと?」
女口調で話し出したカラに思わず吹き出しそうになった。
どっから、そんな口調を覚えてくるんだ。
しかも、ちゃんとあってるし。
「う、うるせぇ!!」
――――バキッ――――
あーあ。また始まった。