総長が求めた光 ~Ⅰ序章~【完】
何にからはわかんないけど。
「ま、そーゆーこと。」
そう言って、また歩き出したアサ。
方向からして、たぶんあたしが行こうとしてた部屋だろう。
「おーい。行かねぇのかー?赤ずきんちゃんよー。」
いつから、あたしはそんなあだ名になったんだ。
「い、行くっ!!」
なんだか、アサとしゃべると飲み込まれてなんもかんもしゃべっちゃいそうだ。
ある意味怖い。
「何時くらいに行く・・・・」
「お昼過ぎ!!」
何度も繰り返される同じ質問に、アサが言い終わる前に言った。
一回一回言うのが本当にめんどくさい。
「もうみんな、起きてる?」