総長が求めた光 ~Ⅰ序章~【完】
「じゃぁ、食べ終わったら行こうね?」
「うん。」
「「「俺も行く。」」」
ユウコとヒサ、ミズキの声が重なる。
声が見事にそろった3人は、お互いがびっくりした顔で、見合っていた。
「め、珍しいなヒサ。」
明らかに動揺しているミズキ。
だってフォークでグリンピースをグサグサ刺していて、フォークはグリンピース三兄弟みたいになっていた。
「お、俺は普通だ・・。」
どこがだ。お前なんで近くにあった醤油を一気飲みしてんだ。
辛くないのか?
「み、ミズキも、ヒサも動揺しすぎだぜ・・?」
お前も十分動揺しすぎだ。
ユウコはフォークとナイフを間違えて、フォークで切ってナイフで食ってる。