総長が求めた光 ~Ⅰ序章~【完】
「レナ!!これ着て!!」
「いいよ。」
にっこりほほ笑むとユウコの顔が赤くなる。
「早く着替えてこい」
ヒサがあたしを急かす。
「はーい。」
ゴソゴソと着替えてる時になんだか話し声が聞こえてきた。
「おい、あれ黒兎じゃ・・・。」
「シッ!!バカ聞こえるぞ!!」
ふーん。黒兎ってやっぱ有名なんだぁー。
「でもなんでここにいるんだ?」
「さっきから、試着室の前から動かねーしなぁ」
う~ん。と悩む声を聴きながらあたしはフフッと笑ってしまった。
だってこんなにも有名な奴らがたかが女の子一人のために、水着を選んでます。
って、ちょっとおかしいでしょ。