総長が求めた光 ~Ⅰ序章~【完】
だれが、じゃじゃ馬だ。

「っと・・。クク。おチビちゃん・・。ブッ、ギャハハハ」

「・・・。コロス」

小さくそう呟いたかと思うと、

隣から一瞬でミズキが消えた。

「あ、あれ!?瞬間移動!?」

そう思って周りを見ると

知らない間にカラとミズキの喧嘩が始まっていた。

カラの頭にかじりつくミズキと、わき腹をくすぐって離そうとするカラ。

周りでは砂埃が舞っている。

って!こんな観察してる場合じゃなかった!

忘れかけていた。この部屋にもう一人いることを。

光りの反射で、足しか見えず顔は見えない。

「あんたが・・・ヒサ・・?」

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