総長が求めた光 ~Ⅰ序章~【完】
泳げないビーナス?
やばい。
やばい。YABAI。
とにかくそれしか浮かんでこなかった。
気づけば海の水は胸の高さまである。
両脇にいる二人でも、いくらあの中で背が低いとはいえ胸より少し低い。
ど、どうしよう。
水圧で肺が苦しい。
「この辺からは泳がないとヤバいな。」
「そうだなー。つか深いとこに行きすぎだろあのバカ。」
「だよなー。おい、レナ!って・・・レナ・・?」
お、泳ぐの!?
やっぱり!!??
「・・・んぶ・・・して・・・ください・・・。」
「「はい?」」